5月の中旬より富山市内の中学校を訪問させていただきました。
多忙にも関わらず時間を取っていただいたことに感謝申し上げます。
昨年より部活動指導員を派遣し、教員の業務負担軽減への取り組みが行われています。
富山市においては、昨年度は部活動指導員の単独の指導は認められず、教員の負担軽減にはつながらなかったようです。
今年から部活動指導員の単独の指導が認められたことは大きな前進であると考えます。
しかし、県全体で96名の指導員が派遣されていますが、富山市においては5名の枠しかなく実際に派遣されているのはごくわずかです。
指導員の指導料は県と市の折半であると伺っておりますが、富山市全体で5名の枠しか予算計上されていない現状に正直驚きました。
また、指導員の確保については学校ごとに人材を探し、市教育委員会に報告するそうです。
できれば、市教育委員会が県体育協会や各競技団体で把握している指導員情報を地域ごとにまとめ、
各学校からの要望に応じて指導員を紹介するシステムを確立すれば、教員の負担が軽減されると考えます。
さらに今回の訪問で明らかになったことは、学校ごとに抱えている事情に大きな格差があり、部活動に対する教員の認識に大きな開きがあることもわかりました。
今後は、地域と連携を図りながら、午後の部活動を社会教育活動へと移行するための積極的な取り組みが求められます。
先ずは指導者派遣費用を確保することが重要であると考えます。
今後継続して市町村の関係機関に働きかけを進めていきたいと思います。
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